「
スマイルライフ」
○
ともに暮らし
ともに生きる
寺島 辰之助さん
(伊達市保原町)
・若さとまごころで地域密着
・もてなしの心あふれる接客で信頼を培う
若い活力が店鋪にみなぎる『カー
トダイハッ保原』。
幅広い年代層に支 持されるカーショップだ。経営する
のは、今年32才を迎えたばかりの寺 島辰之助さん。
生まれ育った福島市から、頼る者もいない伊達市保原
町 で起業した。決心したのは28才の時、熟慮の末に
走り 出した寺島さんは、「あの思いは二度としたくない」
と 笑いながら振り返る。
福島市と保原町は、隣接しているとはいえ、寺島さん
にとっては保原町は未開の地。言ってみれば、プチIター
ンだ。抱えきれない程の不安があったに違いなく、時に
押し潰されそうにもなったという。「顧客ゼロ、とにか
くこの店を知ってもらうことに懸命だった」寺島さんは、
およそ車販売とは結びつかないような企画で周囲を驚か
せるようなイベントを開催するなど、独自のアイディア
を次々と展開した。それでも車が1台も売れない月もあり、
また試行錯誤をくり返した。
そんな中で、どんな時にも貫いてきたのが「お客様第一」
の心。時には、言いにくいこともハッキリと伝える。そ
れが本当にお客様のためになると信じればこそ、嫌われ
ることを恐れず自分の意思を伝える。真撃な心がお客様
に通じないわけはなく、今では伊達市内はもちろん近隣
から訪れるお客様もかなりの数を示すようになっている。
寺島さんは、「スタッフとコミュニケーションをとる
こと、取引させていただいている方々と一緒になって成
長する事に喜びを感じる」「お客様に喜んでいただいた
時の感激は、かけがえのない幸せを感じる」と言う。そ
して「自分の想いを素直に実行に移したい」とも。自動
車業界という成熟した市場の中で、お客様の方をまっす
ぐに見て、自分の情熱を信じて人間味のある商いを続け
ることが寺島さんの信念。理想と現実の狭間で思い悩む
事もあると言いつつも、「自分が本気で臨めば本気で関
わってくれる人が周りに集まる。やりたい事を後押しし
てくれる方々に支えられている」と、日々研鑽を重ねな
がら、お客様と地域のために邁進している。
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